バスキュラーアクセス（ＶＡ）外来

透析治療を受けられる患者さまにおいて、いかにシャントを長持ちさせるかが、透析生活の質に大きく関わってきます。当院のＶＡ外来では、シャントトラブルを早期に発見し、出来るだけ侵襲が少なく長い目でみて患者さまにとってのより良い治療方法を選択することを目指しています。

ＶＡ外来受診の流れ

ＶＡ外来受診のお問い合わせは、透析施設より当院のＶＡ科あてに電話で連絡してください。予約調整させて頂きます。予約当日は、受付後シャントエコーの検査を受けて頂き、その後ＶＡ科担当の医師が診察をします。治療が必要となった場合、手術の日程調整をさせて頂きます。また状態に応じて、予約の段階で手術の枠を抑え、受診当日手術を行うことも可能です。

ＶＡ科で行う手術について

当院のＶＡ科では、シャント狭窄やシャント閉塞、透析関連カテーテルトラブルに対して幅広い手術に対応しています。

・シャントＰＴＡ

ＰＴＡは先端に風船のようなものがついた特殊な器具（血管内カテーテル）を血管内に挿入し、風船を膨らますことで細くなった血管を広げ、シャント内の血流を改善する治療です。皮膚の切開はせず、比較的侵襲が少ないため、当院では日帰りで手術することが可能です。

・シャント手術
はじめてシャントを作成するシャント造設術、シャントＰＴＡでは治療が難しい場合のシャント再建術、自己血管でのシャントが難しい場合の人工血管術など患者さまの状態に応じた手術を行っています。シャント造設術を除く手術は入院で対応し術後の透析がスムーズに行えることを確認させて頂きます。入院期間は手術の種類や術後の経過によってさまざまです。

・透析関連カテーテル
短期留置型（ＴＬＣ）と長期留置型（ＴＣＣ）の2種類があります。短期留置型（ＴＬＣ）は、シャントが使えるようになるまで一時的透析を行うためのカテーテルで、入院での管理が必要となります。長期留置型（ＴＣＣ）は皮膚へ埋め込む透析用カテーテルで入院管理の必要はありません。

その他

・日帰りＰＴＡ・手術の患者さまの昼食は当日13時までに連絡頂ければ1食450円で準備できます。

・日帰りＰＴＡ・手術を受ける患者さま自身の運転は安全のため当院では禁止です。

バスキュラーアクセスセンターとは

①バスキュラーアクセスの意味

血液透析を行う際、血液の出し入れを行うために作る出入り口のことを言います。
シャントは、バスキュラーアクセス方法の1つです。

②バスキュラーアクセス(シャント)のトラブル

バスキュラーアクセス(シャント)は、体に負担をかけるため狭くなったり、つまったり、感染を起こしたりなど様々なトラブルを起こします。

手術、治療だけでなく3ヶ月に一度程度の定期的なシャントの評価を超音波検査にて行い、シャント異常の早期発見、治療、維持に努めています。
また患者さま自身で自分の内シャントの状態が把握出来る様に外来受診時に丁寧にご説明させて頂きます。